2021年01月14日
啐啄同時(そったくどうじ)
HEIZ = 啐啄同時・機能 + 切磋琢磨・機能 のうち、啐啄同時について解説しておきます。
【啐(口へんに卒)啄同時】(そったくどうじ)とは この「啐(口へんに卒」とは、いままさに生まれ出ようと雛が卵の中から殻を破ろうとすること。「啄」は、親鳥が外からくちばしで卵の殻をつつくこと。それが同時というのは、生まれでようとするものと、それを手助けしようとするもののタイミングがピッタリと合うことを示しています。 禅門では、解脱し悟りを得ようとする修行者と、それを導く師の関係をあらわし、とくに「啄」にあたる指導者側が機をとらえて悟りのきっかけとなる一助を与えることをいいます。時期が早すぎてもかえって迷いを深め、時機を逃してしまうと解脱はますます遠ざかってしまいます。悟りを開かんとする 「啐啄の機」を逃さず、同時に働きかけることが大事なのです。機をのがさないために重要なのは、相手がてまどんな状態なのかを良く理解してやること。親と子や、上司と部下、スポーツの師弟関係も同じです。相手を見ず、ただやみくもに外からつついているだけではだめなのです。 「自分を信じて、もうひとふんばりしてみろよ」。そんな何げないひとことでも、機に応じたものであれば相手に響きむ、大きな力を与えることができるのです。 (出展 ふっと心が軽くなる 禅の言葉 永岡書店 P146 )
- 投稿者:平田
- 日時: 2007年12月07日 15:57