2010年7月
PCオレンジ 代表取締役 長尾卓哉
お久しぶりです。PCオレンジ代表取締役の長尾卓哉と申します。
今回からは、かなりライトなコラムを書かせていただきます。
よろしくお願いします。
■最近気になるのノートパソコン選びのポイント
大型店の店頭などに並べられているほとんどのパソコン(ノートタイプ、据え置きタイプ)の画面は非常にテカテカしています。
これをグレア液晶といいます。別名光沢液晶ともいい、画面がテカテカしているのが特徴です。
逆に画面がテカテカしていない液晶画面のことをノングレア(非光沢)液晶と言います。
それではなぜ現在市販されているパソコンのほとんど全ての画面がグレア液晶になってしまったのでしょうか?
答えは「店頭で見て綺麗に見えるから」です。つまり、発色が鮮やかに見えるのです。
グレア液晶は、DVDを再生したり、写真を見るにはとても色鮮やかに見えます。
「色鮮やかに見える」といった訴求ポイントから、お店で売られているパソコンにあっという間にグレア液晶が広まったのでした。
色鮮やかに見えるグレア液晶ですが欠点もあります。
それは「目が疲れる」ということです。
グレア液晶は店頭でも簡単に確認できるように、非常に周りのものが映り込みます。
蛍光灯などの光源、窓ガラスなどの外光、果ては自分自身すら画面に映りこむことがあります。
パソコンを移動できる場合は角度を変えることで多少マシになりますが、それでも非常に見難くなる事は一度でも使ったことがある人は良く分かると思います。
ヘイズ銀座の窓際の席に座った場合、どう角度調整をしても背後の蛍光灯の光がばっちり映りこんでしまいますよね。
そういった外観が映りこんでいる画面を見続けたり、文字を読んだりしていると非常に目の負担になるため、疲れてしまうのです。
さて表題の「最近気になるのノートパソコン選びのポイント」ですが、それはずばり「画面がグレア液晶かノングレア液晶か」です。
私のように昔のブラウン管モニターの時代からパソコンに慣れ親しんでいる人間からすると、グレア液晶のどこがいいのかさっぱり分かりません。
テレビのように少し遠くから見る分にはかまわないでしょうが、画面を近くから、それも細かい文字を読む事が多いノートパソコンにグレア液晶を採用しているパソコンメーカーの思惑はさっぱり理解できません。
一見画面が鮮やかに見えるグレア液晶ですが、購入する前にその画面で問題ないのかを、ようく考えたほうがいいと思います。
あなたのパソコン使用目的は、DVD観賞や写真閲覧のためなのか、仕事をするためなのか、ということを。
もちろん、ノングレア(非光沢)液晶搭載のノートパソコンは、探せばまだまだあります。
とりわけ、一般向けのパソコンではなく、ビジネスタイプのノートパソコンではノングレア液晶のモニターは根強い人気があります。
仕事をするビジネスマンとっては、ノングレア液晶を選ぶのは必然ともいえますから、全てがグレア液晶にとって変わることはないでしょう。
安いから、とか、ソフトがいっぱい付いているから、といった理由だけでパソコン選びをしていた時代は過去の話。
仕事で使うノートパソコンなら、自分の目をいたわって目に優しいノングレア液晶タイプのノートパソコンを探してみましょう。
文・長尾卓哉(ながお・たくや)
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■長尾卓哉プロフィール
岐阜県生まれ。パソコンをはじめ、写真・CG製作・料理・マジック・演劇・教育など多彩な才能を持つマルチ・タレント。子供から高齢者まで、どんな人にも使いやすいパソコン環境を世の中に構築していくことを志し、(有)PCオレンジを設立。パソコントラブルの出張サポートを中心に、人々にパソコン・ワールドを優しく説いていく活動を続けている。
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・専門学校の時に「MacのGUIは世界一ぃ〜」と洗脳された身としては、 今回の話は激しく同感です!
iPodも直感で操作できるから説明書が薄い、ってのがありますが
後から解説本がバンバン発売されてるのをみると、日本人は説明書好きなのかなとも思ったりします。(編集部W)
■関連記事 平賀さんの記事にGO
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