旅先で耳にしたギャングな英語 2011

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.35】            

 I won't be afraid.(ボクは恐れない)

text= Tadashi Shichijo

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若者を連れてレンタカーでアメリカ横断ツアーをやったときのこと。

ゴールのニューヨークでツアーに参加した若者の1人とニュージャージーの空港までレンタカーを
返しに行った。

車を返し終わって空港のマンハッタン行きのバス停留所で1人のアメリカ人となぜか仲良くなった。
バスの中でそのアメリカ人に「優しく英会話してやってもらえる?」と頼んだら快く引き受けてくれた
のだ。

英語を勉強して、実際にアメリカに来てアメリカ人と英語で話すなんて、最初は怖いものだ。
だけど怖がってばかりでは会話も上達しない。

そういう意味を込めて

「ボクは怖がらない」

というフレーズを彼は教えたのだと思った。

間違ってもいいからまず声に出していく。
間違いを恐れずにどんどん話す。
そうしたら誰かが間違いを直してくれるので
そこで修正していけばいいのである。

確かにこれは上達の早道だ。

とは言え、「怖がらないように。」なんて言われても怖いものは怖いのである。

「恐怖」はある意味、危険を知らせるセンサーのような役割もしているので、この恐怖感覚を
麻痺させることはできない。できないというか、麻薬を使うことになるのでやってはいけない。

ではどうすればいいのか?

「不安」や「恐怖」を感じた時に、そこから抜け出す「方法」を知って使えばいいのだ。

一番いい方法は「勇気を出す」ことだ。

使い古されたフレーズだが、実に大事なことだ。

でも勇気なんてそう簡単には出ない。

親も先生も「勇気を出しなさい」とは言うけど、どうすれば勇気を出すことができるのかは教えてくれ
ない。

文/七條正(しちじょう・ただし)  Apr. 2011 BE☆SEE 35号

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.36】            

 寝ても起きてもアイラブユー

text= Tadashi Shichijo

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結婚している方々はよくわかると思うが、日本人の夫婦は、結婚してしばらくすると、お互いに「愛
してるよ」と言わなくなる。(傾向が高い)

この理由。私は日本人には「気持ちを察する能力」があるからだと思っている。

いちいち「愛してる」って言わんでもわかるやろ!という訳である。

嫁が作った料理を食べた旦那は「美味しい!」とも言わない。嫁は「おいしいの?」と聞いたりする
が、「まずかったら残してるわ。」と旦那は一言。要は全部食べたということは美味いということなの
だからそれぐらい察しろということだ。

「美味しいよ」と一言、声をかけてあげるだけで、全ての苦労が吹っ飛ぶ・・という妻も多くいて、そ
れが理解できないために妻を上手に操縦できない旦那はたくさんいるが、それはまた別の話。

また、こたつに座っているおじいちゃんが「おい、あれ。」と言うと、おばあちゃんがが「ハイハイ」と
お茶を入れたり、メガネを取ったり・・というシーンを見ていて、すごいな〜なんでわかるんやろう・・
と思ったものだが、いわゆるこういう「察し」の能力がよく日本では見られる。

ところが英語文化圏に行くと、そうはいかない。

アメリカの夫婦は、朝起きて「I love you」。ご飯作ってる最中も「ハニー、何作ってるの?」「はちみ
つパンよ。あなたはちみつ好きでしょう?。「ありがとう。ハニー。アイラブユー。」である。食べるとき
は「おいしいよ。アイラブユー。」仕事に行くときも「行ってくるよ。アイラブユー。」携帯で電話のとき
もアイラブユー。シャワーに行くときもアイラブ湯ー。もちろん寝る前もアイラブユーである。

これは一体何か?

思っていることは言葉に出さないと、相手に伝わらない・・という世界である。

逆に言うと、相手に思いを伝えるには「言葉」を介さないといけないということなのである。

日本のように「相手の気持ちを察する感覚」が非常に乏しい。

ホームステイ先で「食べ物は何が好き?」と聞かれて「ハンバーガーです」と答えると、毎日ハンバー
ガーが必ず食卓に上がるのだ。「毎日はさすがに飽きるだろう」という気持ちを察することができな
いのだ。「ハンバーガーは2〜3日に一度にして」というと、またそのとおりに出てくるのだ。まるでパ
ソコンのプログラムである。

「アイラブユー」は「今、君を愛してるよ。」という意味で、アイラブユーを言わないと、もう愛していな
い、と相手は取るのである。つまりずっと言い続けなくてはいけない世界。言い換えれば「契約の
世界」なのである。日本人からするとなんと面倒くさいことか。

いずれにしても、「言葉の使い方」が言語圏によって全く違うのは、実は各言語が持つ周波数が異
なることに起因している。これについてはまたいつか話そうと思うが、とりあえず郷に入れば郷に従
えということで、その言語圏に入ったら、その言語マナーに合った使い方をすることが重要なので
ある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.37】            

 NY往復航空券2800円?

text= Tadashi Shichijo

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2011年2月〜3月の成田〜ニューヨークの往復チケットが異常に安い。
BE☆SEE37号の原稿締め切りの前日、ついに「2800円」チケットが登場。
もちろん各種税金・手数料を含めば4万円ほどになるが、それでも安い。

ちなみにロサンゼルス往復が最安値で18000円ほど。
ニューヨーク便だけが超お安くなっている。

しかしサイトによって値段は様々。
最近日本に上陸した某アメリカ系サイトでNY往復チケットをチェックしてみたら
最安値で「7万円」。日本の現状を知らない?としか思えない。。

次いで航空券とホテルを自由にカスタマイズできる格安サイトも登場したので
そこもチェックしてみたが、普通のホテルに宿泊するならここはかなりお得かもしれない。

なるべくリーズナブルに、そしてなるべくリッチに・・というのが
私の旅のスタイルだが、経験上、航空券は日本のサイトで取って、宿泊は海外のホテル予約サイトを利用するのがベスト。

東京⇒マレーシアが5000円という格安航空会社もアジア・アメリカ・ヨーロッパにたくさん
あるので、これからはそれらも自由に組み合わせていくことができる。

インターネットを使えることと、ある程度英語が使えることが条件にはなるが。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.38】            

 ニューヨークという街

text= Tadashi Shichijo

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大地震の翌日にJFKに飛ぶはずだったフライトが欠航になり
航空会社に連絡したら、無料で違う日に変更してくれることがわかった。

最初は1週間先にしようと思ったが結局1ヶ月先にしてもらった。

子供の頃からずっと憧れていたニューヨーク。

最初に行ったのは24歳の時。

アメリカ南部の大学に留学中だった私は冬休みに友達2人と
車でニューヨークを目指した。
10万円で買ったポンコツ車で休憩も入れて24時間かかった。

西からニューヨークに入ったのだが、崖を駆け下りるような道が
ずっと続いた。これはアパラチア山脈だった。

到着は夜中で、闇の向こうに摩天楼の光が見えてきたときの
感動は今でも忘れることができない。

アメリカに対しての憧れが消えたのが例の9・11のテロ事件以降。
日本ではまだほとんど知られていないが
あれは自作自演だったというのはアメリカでは90%の国民が
知っている。

アメリカに憧れ、アメリカ人と話をしたい、友達をたくさん作りたいと
思って励んだ英語だったが、その根源の動機にクエスチョンマークが
ついた瞬間だった。

しかしこのことがきっかけで、英語という言語に対しても
アメリカを含む世界に対しても見方がより深くなった。

これは感謝すべきことだ。

数えてみると今回で35回目のニューヨーク。

世界の人種・文化・宗教などが集まるメガロポリス。

なにをもってしても、全てのニューヨーカーは「自分らしく」生きているし
むしろ「自分らしく」ないと、ここでは生きてはいけない。

どんな格好をしていても、実に自然に街に溶け込んでいく。

自分の中にある世界をこのニューヨークで体現したい人が
この町に集まってくる。

なぜニューヨークに行くのか?

この質問に対する最もシンプルな答えは

「楽に本当の自分でいられるから。」

になると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.39】            

 中華料理屋は人種の坩堝(るつぼ)

text= Tadashi Shichijo

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「中華のお持ち帰り」の店がニューヨークの街のあちこちにある。

「お持ち帰り専門店」なのだが、テーブル席もいくつかあり、そこで食べて帰ることもできるが、「食
事時間は20分以内」という貼り紙が壁に貼ってあったりする。

Nyに行ったら必食のセサミチキンとフライドライス(焼き飯)と水を注文する。でっかい春巻きがひ
とつ付いてくる。

5つくらいあるテーブルのひとつに座り、私は食べ始める。

後ろには観光客らしき白人夫婦と子供の3人が中華料理を食い散らかしている。

インド人風の老女が入ってきてワンタンと白ご飯を注文する。

若干挙動不振。

彼女の料理が出来て、彼女がそれを持って空いている席を探す。

ちょうど白人夫婦と子供の3人が席を立とうとしていた。

インド人風老女はそのテーブルに近づいて、彼らに向かって「テーブルを片付けて」と一言。

すると白人の旦那が烈火のごとく怒り出した。
「なんで俺が片付けなあかんねん。片付けは店員がやるもんやろ〜」と、顔を真っ赤にしてわめき
出した。

中国人店員は5〜6人、困った素振りだが全く動かず。

白人の旦那がインド人風老女に文句を言ってる横に
いつのまにかホームレス風の小さい痩せた黒人おやじが店に入って来ていて、白人たちが残した
料理をじーっと見ている。

白人たちはその後怒って店を出て行き、老女と私が目があって、私が「どうぞ」というと、彼女は私
のテーブルに座った。

私が「ごほん」と咳をすると、インド人風老女は私に向かって「咳をするときは口に手をあてて」と一
言。

言ってることは確かに正しいが、なんか癪(しゃく)に障る言い方だな〜と思って横を向くと、さっき
のホームレス風の黒人おやじがテーブル席に座って、堂々と白人の残した料理をムシャムシャと
食べているではないか。。。

白人3人は3人とも半分くらい焼き飯を残しているし、3人とも春巻きを残している。
黒人おやじは「気配」をすっかり消してパクパク食べている。

店の中国人店員は、それを平然と見て見ぬふり。きっと毎度の人で毎度の光景なのだろう。

インド人風老女は食べかけた自分の料理を全部袋の中にどさっと入れて、私の座っていたテーブ
ル席を立って違う席に移ろうとしていた。

私は自分の料理の残すことなく食べて、自分でゴミ箱に捨てて店を出た。

This is ニューヨーク。。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.40】            

 KARATE

text= Tadashi Shichijo

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外国人に日本の心を伝えるために最もわかりやすいもののひとつに「武道」があります。
しかしその「格好良さ」に目が行き、武道の本質までたどり着ける者はそう多くはないです。
私は若い頃、空手を現役で10年ほどしていました。

組み手の試合で全国のレベルを体感することもできたのですが、
お化けのようなすごい選手にもたくさん出会って実際対戦することができました。

よく「心技体」といいますが、本当にすごい選手は、心が強く、技術も一級品で、
体もしなやかで強いんです。

そういう選手同士が試合をするときに決め手になるのは心理戦なのです。
すごい選手は相手が「左脳」にいるか「右脳」にいるかをじーっと見てます。

左脳にいると脳神経細胞のつながりが一気に20%まで落ちます。
視覚で言うと普段は100%見えているものが20%しか見えなくなるということですし、
脳が「手よ動け」と命令して普段なら0.2秒で反応するものが1秒かかってしまうわけです。

簡単に言えば、相手を「焦らせて左脳に追い込む」ことで相手の動きを鈍らせておいて、
相手に先に「1秒の拳」を出させ、相手の拳がこちらに届く前に
こちらの0.2秒の拳を相手に打ち込む・・
というふうに「技の前の技」を使って相手に技をかけるのです。

これを「後の先(ごのせん)」と呼びます。


本当の意味の「後の先」がわかっていて、それを自由に使いこなせる人が
全国でもトップレベルになるわけです。

武道は試合に勝つためにやるのではないのです。

練習に行くのが面倒くさい(左脳)
練習がしんどい(左脳)
試合になると相手が怖い(左脳)
負けたらどうしよう(左脳)
手とか足が痛いから嫌だ(左脳)

っていうふうに、ふつうにしていると左脳に流れるのが人間です。

そこを、どんなに左脳に追い込まれるような状態になっても
「右脳の中にいる=現実から逃げずに向き合う=自分で決めたことをする=動じない心」
を作るための修行のひとつとして武道が存在するわけです。

本当にすごい人は会った瞬間にわかります。完璧に腹がすわっていますから。
(完璧に右脳の中にいるという意味)

そしてもちろん武道の「武」は、「争いをなくす」という意味であることはよく知られていますが、
「争い=左脳」、「争いをなくす=右脳」、が示すとおり、
いかに自分自身が右脳の中にいることが大事か、ということがおわかり頂けると思います。

そして実はこの「後の先」はビジネスでも応用されて使われています。

その中でも最もえげつないのが相手を不安にさせて左脳に追い込むという方法です。
(ビジネスを戦いと捉えると使いたくなる気持ちもわからんでもないが。。)
こう言えば思い当たることがたくさんありますよね?

左脳に入ると、自分の考えに自信が持てなくなり、何か自分以外の人の意見や何か
他のモノに頼りたくなるんです。そして「思考力」も100%から20%に低下するので
マインドコントロールにも非常にかかりやすくなるのです。

不安にさせて、不安を解消するにはこれを買えばいいですよ、と言うと左脳に入った相手は
こちらの言うがままに買う、なんてのはまさにこの原理を使っているのです。

実際に生活に不安があってそれを解消するものを提供するのはまっとうな商売ですが、
必要以上に相手を不安に陥れるなんていう商売はこれから先はもう通用しないのは
明らかです。 そういう商売を「見抜く」ためにも「右脳の中にいる」ことが大事であり、
そのための「武道」であることを世界の人たちにも知って欲しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.41】            

 Sixth Sense

text= Tadashi Shichijo

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 Sixth Sense

英語に関する仕事をしていて、一般の人々より世界を敏感に感じているせいか
最近、「感覚」が日本人からもぎ取られていくような感じがしてならない。


1.触覚

人と人との触れ合い(肌の触れ合い)がなくなって「触感」が衰える。
手と手を取り合う・・なんてこと最近の日本人はしなくなったかも。
ちょっとでも触れると今なら「セクハラ」って言われる?

セクハラはもちろんいかん。が、触れること=セクハラっていう悪いイメージ
だけが先行?している可能性もあるなあと最近思ったり。
(メディアと法律がタッグを組んでいる?)

または、エアコンなどで自然の温度から遠ざかっている。


2.味覚

人口調味料などでたぶん「舌」がやられているはず。


3.聴覚

昔ならウォークマン、今ならipodなどで耳がやられている。
私はヘッドフォンでは音楽を聴かないです。(仕事は除きますが)


4.嗅覚

鼻・・はどうだろう?香水?アロマ?人工的な香水ってあるんでしょうね。
きっと。または街の臭いに慣れて、自然の臭いから遠ざかっている?


5.視覚

目・・テレビ・パソコン。。眼鏡かけないといけないほと悪くなってる。。


6.五感が衰えると、第6感も厳しいはず。。


第1〜第6感までを使って自然の「イマ」を感じるのが「右脳の機能」。
脳科学的に言うと「右脳を使って生きる」こと。これ実は「大和心」「大和魂」。

第1〜第6感が感じられなくなると、人から「イマ」がなくなる。
常に過去にしがみつき、未来の心配をするようになる。。

自然のリズムから離れることになりすなわち「幸せ感」を感じることができなくなる。

「今ここに居る」という幸せは本当は誰でも感じられる。
五感を復活させるだけで誰でも幸せになれる。
この世界に一人でも多くの人々を誘いたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.42】            

 BIG NATURE AMERICA

text= Tadashi Shichijo

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 BIG NATURE AMERICA

日本の大学に在籍していたとき、
よく喘息になったし、春には花粉症にもなった。

ところが留学してアメリカ大陸に渡ったとき
喘息も花粉症もピタっと止まった。

喘息が治った理由としては
アメリカ南部の大学だったので
まず暖かかったということがある。

11月と1月はTシャツだけでOK。
12月だけ少し寒く、上に一枚羽織るものが
必要・・という感じだった。

あとなんと言っても空気が綺麗。

花粉症が治った理由としては南部を広く覆っている
森林地帯がおそらくすべて
天然林だったのだろうというのが考えられる。
日本の杉などはほとんどが植林であるが故に
花粉をたくさん飛ばすようになったのはよく知られている話だ。

アメリカって国土は日本の25倍なのに人口は2倍程度。
穀倉地帯は除くとしてあとの部分はほとんど手付かずの自然の中に
ちょこちょこっと人が住まわせてもらっている・・というイメージなのだ。

映画「風と共に去りぬ」に出てくる真っ赤な夕焼けがあるが、
留学時代は毎日のようにそんな夕焼けを大学内の丘の上から
眺めていた。

夕陽の沈む向こうに日本があるのか〜・・早く帰りたいな〜って
いつも思っていた。今思えばかなりのホームシック。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.43】            

 English education in Japan

text= Tadashi Shichijo

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English education in Japan





私はアメリカに憧れた世代。
10代の頃はアメリカが世界の中心だと思っていた。

ひょんなことで大学は英文科に入学。
アメリカに1年留学もした。

海外で友達を作って英語でいろいろ語り合う。
これがしたくて仕方がなかった。

帰国後、中学の英語教師になったが
中学の英語は受験のための英語だった。

教員を辞めてしばらくして
大手学習塾に入社したとき教室長を務めたが
塾の目的は「儲ける」ことが第一義で
子供のため、というのは第二義だった。
悪く言えば、親と子供を不安のどん底に叩き落として
ノルマを達成するという本末転倒も甚だしい世界だった。
そこでは英語が金儲けの道具に使われていた。

やがて学校・塾と一体となった「教育産業」の存在が
クリアーに理解できるようになった。
もちろんその背景も含めて。


最近になって英語の持つ周波数と日本語の持つ周波数が
全く違うということを知った。

日本語の周波数=自然のサウンドの周波数

という公式が成り立ち、日本語ネイティブで育つと
「自然と一体となった感性」を持てる人間になるという
ことがわかった。

一方、英語ネイティブで幼児期を過ごすと自然との一体感
を感じられない体になってしまう・・ということになるら
しいこともわかってきた。

英語圏の人は聖書の記述も相まって「人間は地球の番人」と、
人間は自然を征服・管理するのが当たり前・・
という考え方になっているという。

自然と一体化してきた世界の原住民族
(米インディアン、アボリジニーなど)は白人に土地を奪われ、
言葉を奪われ、文化を破壊されてきた。

もう世界に「自然と一体になる感性」を持つ民族はほとんど
全滅したと言ってもいいかもしれない。

そして最後の砦になっているのが「日本」だという。

亀を見るとき
英語圏人は「亀は異質だから殺せ」と言うかもしれない。
(すべての欧米人がそうだとは言わない)
でも我々日本人は「あっ亀さんだ。」と愛情を込めて仲間として接する。

しかしこの「日本人ならではの感性」も今は崩壊寸前。

グローバル社会対応を盾に、社内公用語を英語にしたバカな会社が出始めた。
日本人から日本語を奪うことにいよいよ着手しだしたのか?と思えてならない。

これからの日本人が英語を学ぶ本当の理由はただひとつ。

日本人が持つ「自然との一体感」の世界を英語で外国人に伝えていくこと。

私が英語を教える理由もただひとつ。

日本人の感性を海外に「移植」していける「日本人」に英語を教えることだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.44】            

 Speaking English

text= Tadashi Shichijo

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English education in Japan





「香港出身の女子はよくしゃべる」というイメージがある。
アメリカ時代に出会った香港出身の女子が皆そうだったから。
実につまらないどうでもいいことでも
ペラペラペラペラとよく話すのには辟易したものだ。

これは「つまらないことでもいいからとにかく英語を話せ」という
指導がどこかで入っているのだと思う。
しかし本当に大事なのは「誰と何を話すか」ということだ。
そこに外人がいてここに自分がいても
話すことがなければ別に話をしなくてもいい訳だ。

さらに「身振り・手振り・顔の表情」が
コミュニケーションの93%を占めているとはよく言われること。
英語が全くダメなのに自転車でアメリカ大陸横断を
した友人がいるが「笑顔」が最高のコミュニケーション手段だと
言っていたのを思い出す。

時代が進むとコミュニケーションは言葉ではなく
芸術かテレパシーになるであろうと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.45】            

 English is Speed!

text= Tadashi Shichijo

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English education in Japan





消防士になった親友がいるが、彼がまだ下っ端のときに「すごい先輩」がいる!という話をよく聞か
された。今でも覚えているのは「担当区域の消火栓の位置を全部記憶している」という話。今時の
若い者なら、「そういうのをiPhoneのアプリにしましょう。」なんて言いそうだが、消防の現場ではそ
うは行かない。人の命を救う一秒が大事な現場。万が一故障しないとも限らないモノに全面的に
頼る訳にはいかない。

今や国際ビジネスマンになった英語塾の生徒さんはよくこう言っていた。
「メールなら難しい文章を読むときも返事を返すときもゆっくり辞書を使えばできるけど、電話の時
だけはそうはいかない。ビジネスにはリアルタイムでのクイックレスポンスが必要なんです。」

英語翻訳のソフトやアプリは今は星の数ほどあるが、それをチップにして脳に埋め込むっていうな
ら話はわかる。先日docomoが自動翻訳携帯電話を発表したが、あれもスピードがどんどん上がる
んだろうなとは思う。しかし機械が発達して便利になればなるほど人間の能力は衰えるというのは
英語だけの話にとどまらない。

機械と人間との共存。
なにやら銀河鉄道999の台詞みたいになってきたが
機械に人間能力を飲み込まれないようにしなくてはいけないと
改めて思うのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【旅先で耳にしたギャングな英語 vol.46】            

 Which is slimmer?

text= Tadashi Shichijo

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Which is slimmer?





私と同じくらいの体格の友達と議論になった。
どちらの方が細いか?と。

彼は、彼は私より細いと主張したが
私は反論する前にあることを指摘した。

質問文が間違っている。

言うなら

どちらの方が太っていないか?

が正しい。

最初の質問だと
その答えとして
「私の方が細い。」
となるが、その文章を原級にすると
「私は細い。」になる。

これは、現実とちがう。

だから

「どちらの方が太っていないか?」
に対して
「私のほうが太っていない。」
と答えるのが正しいと思った。

でもそれも間違いだった。

本来は

「どちらのほうが太っているか?」

と聞くのが正しいというのがわかって
気持ちがスッキリした。

難しく考えるのではなく
シンプルな文に落とし込む。

これが英会話上達のひとつのコツである。