運築(うんちく)川柳 2010
  「運築(うんちく)川柳」

“若き日の 寅の眼光 牙もなく
人に寄り添う ドラ猫となり”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.23】

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皆さま、明けましておめでとうございます。昨年中は日誌のご愛読、
誠にありがとうございました。

本年も日々の仕事、お客様との触れ合いのお話などを
できる限り毎日書いていきたいと思っております。

どうぞ本年もご愛読いただき、感想・助言などをいただけましたら、
誠にありがたい限りです。

本年も宜しくお願い申し上げます。

『年の初めの三つのカンコウ』

”寅歳に 始めし仕事 ひとめぐり
感謝の心で 初春迎へ”

”便利屋”の会社も、今年で13年目を迎えます。よくぞ
13年続ける事ができた・・・

これもひとえに、支えていただいたお客様・友人・知人・亡き両親・兄弟姉妹、
皆々様のお陰であると心から感謝しております。


ある敬愛する方のお話から、今年の初めにあたり、心新たに
創業心に立ち戻り、三つのカンコウを実践する事を誓いました。

まだまだドラ猫になるのは早い(笑い)


三つのカンコウとは

敢行  志を立てあえて行動する。

貫行  それを一貫して実践する

慣行  とことん慣れ親しむまで繰り返す


”便利屋おしょうネット”の全国ネット実現に向けて、この三つの
カンコウを実践してまいります。

今までも実践しているようですが、まだまだ強い意志が足りない
ようです。

夢は諦めない限り実現する。ただ何もしなければ実現する
訳はない。


”環境は自らつくり、運命は自ら招く”


自分の環境を嘆き、人に頼っていてばかりでは何も変わらない。
自ら行動・実践する事によって、自分の運命を切り開く。

そんな決意を持って、今年一年に臨んで参ります。

失敗・くじける事もあるかと思います。そんな時には、それまでの
全てを忘れて、また今日一日今日一日の心で進んで行きます。

『追伸』

元旦に、いつも境内の禊ぎをさせていただいている神社さんの
おみくじを引きます。

今年のおみくじは何と”大吉”!。

10年来おみくじを引いておりますが、大吉は初めてです。

御神籤  

”ひそみ居し 崖ふちの龍らも 
時を得て 雲井に登る かげのめでたさ”


意志強く、驕り高ぶる事なく実践すれば、龍の風や雲を得て、天に
昇るように出世します。介抱が第一です。

そのような意味です。心させていただきます。







“汚しては いけない汚れ 落ちはせず”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.24】

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 これからは引っ越しシーズンになりますので、
引っ越し後のお掃除の依頼も多くなります。

 たいていの汚れは何とか落とすのですが、どうしても
落ちない汚れもあります。

 今日のお掃除もそんな汚れが・・・


      『この汚れは落ちません!』


 部屋のお掃除で、一番汚れが目立つのはキッチン・風呂場・
トイレ・換気扇です。

 ここの汚れを綺麗に落とせば、ほとんどのお掃除は
完了したも同然です。

 風呂場の湯あか・カビなどの汚れは、洗剤や特殊なスポンジ・タワシ
で何とか綺麗に落ちます。

 トイレの黄ばみ・尿石も、サンドペーパーや洗剤で
綺麗に落ちます。

 換気扇の油汚れは、スチームと換気扇の洗剤で、これも
綺麗に落ちます。


 ただ使っていた人によって、もう一か所汚れが目立つ
場所があります。その汚れはなかなか落ちないのです。

 それはダイニングの床です。

 フローリングの床に、油をこぼしたり、熱いものを置いたり
すると、そこが変色してしまうのです。

 油がしみ込んだ床は、油がなかなか落ちません。
また熱で変色した床も、色が変わって元に戻りません。

 どうしてこんな所に焦げ目がつくのか?想像も
できないのですが・・・

 そんな床はお手上げです。床板を変えるしかありません。
お客様にも、汚れが落ちない事は御了解いただきます。

 皆さま、くれぐれも床の油汚れと、熱による変色には
気をつけて下さいね。

 弁償しなければならない事もありますよ。


 ところで、汚い部屋の住人で一番多いのは
誰だと思いますか?

それは、一人暮らしの若い男性!
なのです。

 どうも、今までのお客様を見ると、その
傾向があるようです。

 これはゴミ屋敷ともまた違うのです。ゴミ屋敷の
住人に関しては、以前の日誌でも書いておりますが、
また別の機会に。

 ありがとうございました。













“神の前 お金撒き散らし 何祈る”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.25】

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「お金がそこらじゅうに・・・」ったて、もちろん
私の事ではありませんよ。念のため。(大笑い)

 神社での出来事です。

 お賽銭は、神前にある賽銭箱に入れるものとばかり
思っておりました。

 でも、人によってはこんなやり方も
あるのでしょうか?

 それは・・・


       『お金がそこらじゅうに・・・』


 早朝に、いつもお参りをさせていただている神社さん。
まだ暗いうちに行き、境内の禊ぎ(お掃除)も
させていただきます。

 いつものように、竹ぼうきを手にして、階段を上がった
参道の入り口を掃除しておりました。

 竹ぼうきを動かしていると、何かチャリンと言う音が
しました。

 まだ日の出前。暗いので何の音か良く解りません。

 再び竹ぼうきを動かしておりますと、またチャリンと
言う音がします。

 暗いなか、チャリンと音のした足元を見て
みますと、何と10円玉が落ちておりました。

 10円ぐらいでしたら、たまに落ちている事も
あるので、拾ってポケットに入れました。


   (もちろん、後で賽銭箱に入れますよ。)


 そしてまた竹ぼうきで掃いておりますと、また
チャリンと言う音がします。

 目を凝らし下を見ると、また10円玉が・・・

 そうして参道を本殿に向かって掃いていく間、
何と何と10円玉が次から次へと出て来ます。

 チャリンと言う音がする度に、下を探します。
そうすると10円玉があるのです。

 わずか20メートル足らずの参道に、何と約400円程の
10円玉が落ちておりました。


 ポケットに10円玉を沢山入れていて、ポケットに穴が
開いていて、歩く度に落ちた?・・・


   (400円もの10円玉を、ポケットに入れて
    いるはずがありませんよね)


 階段や階段の下。賽銭箱の前には落ちておりませんでしたので、
どうも意図的に参道に撒いて歩いたとしか思えません。

 参道の横の砂利道には、落ちておりませんでしたので、
尚更意図的と思われます。


    (何のために?どんな人が?)


 見つけられた全ての10円玉を、そのまま賽銭箱に
入れさせていただきましたが、何か曰くがあるお金なのか?

 それとも、その人独特のお参り方法なのか?
謎は深まるばかりです。


 でも、どうせなら10円玉ではなく、1万円札にしてくれ!
そう思った私でした。(笑い)














“動物と 棲み分けできず 人のエゴ”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.26】

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 動物関連の仕事の依頼は、かなりあります。

 犬の散歩・ネコの餌やり・蜂の退治・鳥の巣の
除去・蛇の退治。

 猿のお世話、ハクビシンの退治、なんて言う
依頼もありました。

 先日も、こんな依頼が・・・


      『動物の処分の仕事』


 ある日の朝。仕事の問い合わせのお電話が
ありました。

 この仕事は引き受けてくれないだろうな、
と言うような不安げな感じの電話です。


   「あの、こんな仕事もやってくれるのかな?」

     「実は家で飼っているネコじゃないのだけど、
            家の床下で子供を産んだようで、始末して欲しいです。」


 そのような内容のお電話でした。


 動物の処分の依頼は、たまにあります。

 時期にもよりますが、蜂の巣の除去が最近は
多くなっています。

 そして鳥の巣の除去も、使っていない部屋や空き家では
あります。

 ツバメの巣を除去してくれ、なんて依頼も
ありました。蛇の退治もありました。

 それらの仕事は、出来る限りお引き受けしております。
あまり大きくなりすぎた蜂の巣は、専門の業者さんをご紹介
するのですが、それ以外はさせていただきます。


 ただ困る動物、お断りする動物もあります。

 ハクビシンは、最近住宅街で増えているようです。
処分の依頼も増えて来ました。

 でもこのハクビシン。とても凶暴で素早いのです。
ちょっとやそっとでは捕まえる事はできません。

 これも専門の業者さんをご紹介します。

 困るのは、犬とネコ。

 野良ネコ・野良犬が子供を産んだので、処分して
欲しい、と言う依頼です。

 野良ネコ・野良犬と言えども、処分は勝手にできません。
どこか林の中や川に流す、なんてのはもっての外です。

 保健所に持って行って処分してもらわなくては
なりません。

 私が捕まえて、一旦預かって保健所に持って行く、と
言う方法もあるのですが、それは・・・

 保健所に持って行けば、まず間違いなく処分されて
しまいます。

 子ネコ・子犬を一旦預かってしまうと、情が湧きます。
処分されると解っているのに、保健所まで連れて
行くのが辛い・・・

 お客様が困っている事を、三つの仕事以外はできる限り
お引き受けするのが、我が社の方針です。

 でも、この犬・ネコの処分の仕事だけは、お断りして
いるのです。

 かって犬を飼い、現在は居候ネコの世話をしているので、
尚更です。

 誠に申し訳ございません・・・















“見積もりは 見たつもりの 積み重ね”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.27】

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 ここの所、引っ越しのお手伝いの仕事をさせて
いただいているのですが、引っ越しの見積もりは
とても難しいようです。

 今日もこんな事が・・・


     『プロでも難しい見積もり!』


 長年引っ越し業務の営業をしているBさん。
我が社の引っ越し仕事は、この方に見積もりをお願い
しております。

 今回はある企業の独身寮からのまとまった
注文です。

 独身者の寮だから、皆同じくらいの荷物の量だろう
と思ったのが大間違い。

 勤務が不規則で、いっぺんに下見・見積もりができ
なかった事もあるのでしょうが、そのBさんの見積もりに
だいぶ違いがありました。

 普段の引っ越しでは、そんなに見積もりと実際の違いは
ほとんどないのですが、今回の場合は難しかったようです。

 荷物が少ないと思ったら、予想以上に多くあった方もおりました。
それは女性なので、押し入れや棚の中まで開けて荷物の内容を
見られない事もあるのでしょう。

 また予想より、大幅に荷物が少ない方もおりました。
半分以上をゴミとして処分する方でした。

 う〜ん・・・見積もりのプロでもなかなかいつも正確な
見積もりは難しい。


 「便利屋」の見積もりも同じようなものです。
間違いながら勉強して覚えます。

 高く見積もれば、仕事が取れません。安く見積もれば、
損をします。

 どんな仕事でも、見積もりが正確にできるように
なったら一人前なのでしょう。

 それができない人の為の、独自のシステムを考えて
教えるのが「便利屋コンビ」です。

 それは何?

















“実(み)より実(じつ)を取る!”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.28】

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   ”先に生る(なる) 実(み)を取るよりも 今の実(じつ)”


 大きな木が生い茂っております。20年ほど前までは、
そんなに大きくなかった木も、今は大木になっております。

 今の時期は、実のなる木に花も咲き、小さな実も生って
おります。

 通常ならば、これからが楽しみなのですが、
でも・・・

 今日はそんなお話です。


      『実(み)より実(じつ)を取る!』


 先日草刈りをさせていただいたKさん。
お電話をいただきました。


   「柏崎さん。時間があったら庭の植木の
              手入れをして欲しいのだけど。」

     「実は、お隣の人から苦情があってね・・・」


 そう言えば、先日草刈りをした時に、大きな木が
何本かありました。

 翌日、Kさん宅の近所に用事がありましたので、ついでに
立ち寄らせていただくと・・・

 なるほど。大きな木が数本、お隣さんまではみ出ております。
そして家の前の電線を覆い隠すぐらいに茂っております。


   (これじゃ、苦情が来るはずだ・・・)


 できるだけ早く処理して欲しい、との
Kさんの要望です。

 お天気予報を見ると、明日から数日は雨になる
予報でした。

 数日前の天気予報で今日は雨の予報でしたので、
今日の仕事は空けてありました。

 でも今日は良い天気!

 それならば、今日これからすぐに作業してしまおう、
と言う事になりました。

 状況を見て、即決です。これが零細・中小企業の
いい所。


 庭の木は、ザクロ・柿・梅・栗の木です。もう花も咲き、
小さな実もなっております。

 今年初めに亡くなった奥様が大切にして、実が生るのを
楽しみにしていた果樹です。

 とてももったいない気もしたのですが、やはり
ご近所さんの迷惑を考えると・・・

 これから生る木の実よりも、ご近所さんへの信頼の
誠実さです。

 さすがに大木です。処理した木の枝の量は
約500Kg。軽トラで三回、処分所に往復でした。

 すっかり綺麗にさっぱりして、Kさんからもお隣さん
からも喜んでいただきました。

 これから草木が伸びる時期です。ぜひご近所の皆様の
ご迷惑になっていないか、電線などに引っ掛かっていないか、
点検される事をお勧めいたします。

















“助けてと 頼まれ嫌は プロの恥”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.29】

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 どんな仕事もお引き受けするのが”便利屋”の仕事。
やりたくない仕事三つ以外は、出来る限りお断りしません。

 ただ急な要望などで、日程・人員の都合がつかない
時もあります。

 でも、そんな時にもできる限りの
方策を講じます。

 今日は、そんな急な仕事の要請の
お話です。


      『明日解体、何とか助けて!』


 先日引っ越しのお手伝いをさせていただいたDさんから、v 午後5時頃電話がありました。


    (どうしたのだろう。何か先日の仕事で
                 不手際があったのかな?)


 と思っておりますと、違いました。


  「ワン・ツウ・ワンさん。何とか助けて欲しいんだ・・・」

   「今月いっぱいまでに片づければいいと思っていたのに、
         急にすぐ部屋の中を全て片づけてくれ、って言われたんだ。」

        「明日には、もう解体の業者が来るんだって・・・」


 先日片づけのお手伝いをさせていただいた時、まだ荷物がかなり
残っていたのですが、後はご自分で片づけるから、とそのままにして
おりました。

 まだ時間的に余裕がある、と思っていたらしいのですが、それが
突然に明日解体するから、と言われたようです。

 まあ、不動産屋さんとも行き違いもあったのでしょうが、
マンションの解体が明日とは・・・


 Dさんは職場から電話をかけているようです。とても困って、
我が社に電話してきたのです。


   (何とかしてあげたい。でも明日は9時から
              仕事が入っている。どうしょう・・・)


 こんな時は閃きと勘です。


   (何とかなる!)


 Dさんには後ほど連絡をする事にして、
電話を切りました。

 すぐに朝9時からの仕事予定のお客様に
電話。

 事情をお話して、時間を11時に
ずらしていただきました。

 そして一緒に仕事を手伝いってもらう提携業者
さんにも連絡。時間変更を了解していただきました。

 ただ、残された荷物の量を考えると、少なくとも全て片づけるのには
二人で3時間は必要。

 次の仕事から逆算すると、遅くとも7時には作業を
始めないとならない。
v  Dさんにその段取りができるか・・・


 Dさんに連絡すると

   「解りました。何とか解体を午後からにしてもらいます。
         私は夜遅くまで仕事なので、仕事が終わったら始発で帰ります。」


 そしてちょっと早めに6時半から作業開始。Dさんも仕事を
終えての作業で、ちょっと疲れ気味。でもそんな事は言ってられない。

 何と片づけをしている最中の8時には、解体業者はもう来て
別棟の作業を開始。v
 約束は午前中なので慌てずに作業を進めて、何とか10時前には
全ての作業が終了しました。v
 ただ処分する物が多くなってしまいました。約1トン。軽トラで
二回往復です。料金もそれだけかかります。

 仕事で使える様々な道具もいただきましたので、相場より
安い料金でさせていただきました。
v  もしかして、その道具の方が請負代金より高いかもしれません。
Dさんも、その事は多分ご存じなのでは・・・

 ありがたい事です。

 Dさんに心から感謝され、そしてきちっと料金も
いただき、帰らせていただきました。

 お客様に喜ばれ、自分も喜び、資源も無駄にしないで、
便利屋冥利に尽きる仕事でした。

 当日の時間の変更を快く了解していただいたお客様はじめ、
全ての方に感謝です。

 ありがとうございました。

















“一時(いっとき)の 手間を惜しんで 倍返し”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.30】

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 美味しい料理などでは、普段よりもうひと手間を加える
事で、格段に美味しくなる話などをよく聞きます。

 仕事でさせていただいている掃除なども、
そのもうひと手間が必要な事があります。

 それは・・・


    『もうひと手間を惜しまずに!』


 昨日草刈りをさせていただいたFさん。今日は
雨戸・網戸・ガラス戸のお掃除です。

 一階の部屋全ての窓ですので、かなりの量と時間が
かかります。

 5〜6時間はかかるでしょうか。


 外側の雨戸から洗っていきます。洗える物は
外して洗います。

 ただ雑巾で拭いただけより、洗った方が手間が
かかりますが格段に綺麗になります。

 しかしこれも一軒家で、広い庭と玄関が
あるから。

 マンション住まいの方ですと、また掃除の
仕方も違ってきます。


 たかが掃除と言っても、同じ仕事はありません。
家の造りは皆違います。

 その家に応じて、お掃除の方法も違えます。だから我が社には、
理念はあってもマニュアルがないのです。


 このお客様のFさんは、時間がかかっても丁寧に
綺麗にとのご希望なので、丁寧にさせていただきます。

 中には、時間をかけずに、見た目だけ綺麗になればいい、
と言うご希望のお客様もいらっしゃいます。


 丁寧に綺麗にするには、もうひと手間を惜しまない
事です。

 雨戸・ガラス戸・網戸だけを綺麗にすれば
いい訳ではありません。

 窓枠のサッシを綺麗にすると、一段と綺麗に
なったのが解ります。

 特にレールは手間がかかりますが、必ず
綺麗にします。

 ここが一番汚れ落としが面倒
なのです。

 そして雑巾です。これもひと手間の用心
が必要です。

 雑巾を頻繁に洗う。そしてバケツの水も
頻繁に変える。

 少しぐらい雑巾や水が汚れていても、そのまま
また使うと、必ずその汚れがガラスに付きます。

 そしてその為にまた拭かなくてはなりません。
ひと手間を惜しむと、作業が倍になって帰ってきます。


 例え、その時には面倒に思えても、ひと手間を惜しまないで
作業をしていると、結果的には時間もかからず綺麗になるのです。

 どんな場合でも、ひと手間かける心使いは
必要なようです。

 女性がいつまでも綺麗でいるためにも、
それは言えるのかな?(笑い)

















“人の為 己捨てれば 神捨てず”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.34】

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 「情けは人のためならず」との、ことわざがあります。
最近では、ちょっと違った意味に解釈されているようです。

 本来の意味で考えると、そんな経験はたびたび
させていただいております。

 今日のこの仕事も・・・


     『いつか必ず戻ってくる!』


 本日、家のお掃除の仕事をさせて
いただいたDさん。

 9月に、庭の藤棚の組み立てを依頼
されたお客様です。

 自分で簡単に組み立てられるから、と言われて
通販で注文したそうです。

 届いた材料を見てみると、とても一人では
組み立てる事ができません。

 それで我が社に組み立ての依頼が
あったのです。


 早速伺って庭と藤棚の現物を拝見したのですが、
とてもとても我が社で手に負えるものではありませんでした。

 庭は芝生、土地は傾斜があり、組み立てる部品も
足りない。


   (これは専門の大工さんじゃないと無理だ・・・)


 そう思って、提携先の大工さんをご紹介しました。
通常ですと、紹介手数料をいくらかいただきます。

 でもこのDさん、通販で買った材料代が1万円ほど
です。

 そして大工さんの工賃が約7万円・・・

 あまりにも高い買い物になって
しまって気の毒。

 そこで大工さんに、私への紹介料はいらないから、
と言ってその分を安くしてもらいました。


 それから数カ月後の先日、Dさんから今回の
家のお掃除の依頼があったのです。

 別に、次の仕事がいただけるから、と思って
手数料を貰わなかった訳ではありません。

 でもその事を大工さんから聞いたようです。
それが、今回の仕事の依頼に・・・


 「情けは人のためならず」。廻りめぐって、いつか必ず
自分の所に戻ってくる。

 それを期待してはいませんが、そんな事を
強く感じております。

 ありがとうございました。