「運築(うんちく)川柳・狂歌」 2009
【新価値通信BE☆SEE 第11号】 


「運築(うんちく)川柳・狂歌」


“え?と見て まさかと確認 へ〜となる”

この便利屋の仕事をしていると、様々な事に出会うものです。  
部屋いっぱいの大きな檻にサルを飼っていたり、部屋の中で亀やヘビを飼っていたり・・・  
そんなお宅を訪問すると、ほんとにびっくりするのですが、今回もそんなびっくりしたお話です。

『え!何でこんな所に?』


 知り合いの方からご紹介をいただいたFさん。
お掃除のご依頼です。

 ご夫婦でお住まいの一軒家。お二人とも、70歳
を過ぎた年齢です。

 Fさんは以前、蛍光灯を交換する時に椅子から落ちて
怪我をした、との事で、それ以来高い所の作業
は怖くてできない、との事でした。

 それで、今回は蛍光灯の掃除・交換を初めとする、
天井・換気扇・欄間・窓ガラスなどの、主に高い所の
お掃除のご依頼でした。


 初めて伺うFさんのお宅。車で約10分ほどの
静かな住宅街にありました。

 大きな家の前に車を止めて、インターホンを押して
中に入れてもらう。

 そして早速、窓ガラスの掃除から始める。

 大きな家なので、縁側の外の窓ガラスもかなり
大きい。外から脚立を立てないと届かない。

 庭に出て、外から窓ガラスの掃除をしていると、
庭で何かが動くのが見えた。


  (ん?何だろう?白っぽいのが見えたようだけど・・・)


 何かの見間違いかと思い、再びガラス磨きをしていると、
また何かが庭で動く。

 ・・・・・・

  (え?まさか!へ〜*・・・)


 何と何と、そこにはウサギがいたのです!

 何でこんな所に?・・・

 間違いなく白いまるまると太ったウサギです。

 びっくりしてFさんに聞いてみると、

    「そうよ。あれはうちのウサギよ。
            庭で放し飼いしているの。」

 と、事も無げに言う。

  (え〜〜・・放し飼いのウサギ!)

 小さな檻や多少大きな小屋で飼われているウサギは
見たことがありますが、動物園ではあるまいし、
個人宅で放し飼いのウサギは見たことがない!

 ネコや犬などの外敵からは、襲われないのか?
と心配になりますが、Fさん宅は幸い構造上、
そんな心配はいらないようです。

 このウサギ、神出鬼没。どこに寝泊りしているのか
わからない。

 寒い冬をどのように過ごしているのだろう?
ウサギは寒さに強いのか?

 Fさんは心配ではないのだろうか?


     「大丈夫よ、どこか好きな所を
               探して寝ているから。」


 まるで心配していない。とても大らかな方だ。

 庭に放し飼いにしているので、庭に生える雑草を
含めた全ての草花は、食べられてしまうそうです。


  (なるほど。それで植木鉢が多いのか・・・)


 飼い主のFさんに似たのか、このウサチャンも
大らかで人懐っこい。近づいて撫でてあげても
逃げない。

 それにしても、放し飼いのウサギに出会ったのは
初めて。大らかに長生きして欲しいものです。

 ありがとうございました。


     『追記』


 ウサギと言えば、今も記憶に残っている
思い出があります。

 小学5年・6年生時代、私はクラブ活動で
「飼育栽培部」と言うクラブ活動をしていま
した。

 その時に、学校でウサギを飼っていたのです。
ウサギは本当に手間がかかりませんね。

 ある連休の前の日。学校の帰り際に小さなウサギ小屋を
見ると、ウサギが淋しそうに?ぽっんとしていた。

 連休前なので、だれもいなくなるとかわいそうだ、
とその時房男少年は思ったのです。

 そして先生の許可もなく、ウサギを家に持ち帰って
しまったのです!(ウサギ小屋ごと)

 そしてウサギと野原で遊び(50年近く前の都心には
まだ広い空き地がありました。)、楽しい二日間を
過ごしたのです。

 連休が終わり、何か悪い事をした、と言う自覚も
なく、ウサギをそっと元通りの所に・・・


 後で友達に聞くと、「ウサギがいなくなった!」
と職員室で大変な騒ぎになったそうです。

 でも担任の先生からは、一言も怒られる事は
ありませんでした。

 きっと私の、ウサギの事を思う気持ちを大切に
してくれたのだと思います。

 そんな素晴らしい先生との思い出を、
今も大切にしています。

 ありがとうございました。

句・文 / 柏崎房男(かしわざき・ふさお)


 


【新価値通信BE☆SEE 第12号】 


「運築(うんちく)川柳・狂歌」


“ 縁と恩 生かし生かされ 共に在る”


text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.12】

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ハウスクリーニングとかリホーム、そして我社の
ような便利屋の仕事を頼む時。あるいはコンサルタント
に何かを依頼する時、貴方は何を基準に業者さんを選びますか?

インターネット・タウンページ・紹介・チラシ、
様々な方法があります。

広告・チラシ・評判ではいい業者だと思って頼んだら、
実際は大違いだった・・・

そんな経験はありませんか?

反対に、思っていた以上にいい業者さんだった、
と言う事もあります。

今日はそんなお話です。

『水漏れが止まらない!』

もう築20年以上の家に住むKさん。さすがに
最近はあちこちに傷みが出てきております。

しばらく前から、台所の水道からポタポタと
水漏れがしておりました。

(まあたいした事はないだろう。暇な時に
水道のパッキングを取り替えよう。)

そのように簡単に考えて、蛇口をすこしきつく締めて
おりました。

ところがある日、あまり強く締めためその蛇口が
ねじ切れて、水がジャージャーと止まらなくなって
しまったのです!

さあ大変!Kさんは以前頼んだ事がある、大手の
チェーン店の水道修理屋さんに頼もうと考えたの
ですが・・・

(ちょっと待てよ?)

以前頼んだ時、その大手の修理屋さんにかなり
の金額を払った事を思い出したのです。

(そうだ、便利屋さんに頼もう!)

そう思ったのです。

便利屋さん、便利屋さん、は・・・

(何言っているの、貴方!貴方が
便利屋さんでしょう!)

はい。申し訳ありません。これは我が家の事
なんです。(笑い)


多少の水漏れ修理でしたら私でも修理できます。
取り敢えずは、水道の元栓を止める。

それから工具を出して、台所の蛇口の先から水道栓を外します。
その水道栓を持って、急いでホームセンターに行く。

幸いな事に、ホームセンターには同じ水道栓
がありました。

(これを取り替えれば大丈夫!)

早速修理にかかりました。

(水道栓の先のもう少し先の水道栓
も外して、これを取り替えればいいのだ。)

ところが・・・


ああああ〜〜〜〜水道管が折れた!


もう20年以上経つ家です。水道管が鉄菅だったため、
もう腐っていたのでした。

こうなったら、もう私の手に負えません。
専門の業者さんに頼むしかない。

それでは大手のチェーン店に・・・

とんでもない!便利屋を始めてもう11年。
このような専門的な仕事を頼むため、地元の信頼できる
水道屋さんと提携しております。

すぐに電話すると、近くのため10分ほどで
来てくれました。

そして状況を見て、持参した道具を使ってものの
10分もかからずに修理してくれたのです。

腐って折れた部分が、水道管と水道管の繋ぎ目
の菅だったため、大事にならずに済んだのでした。

それにしても、手早い・・・さすがベテランの
専門家!

ホームセンターで買った水道栓を使って
くれたので、修理代はほんとにわずかな金額。

思わず

『それでいいんですか?!』

と聞いてしまった。

水道屋の社長さん、ニッコリ笑って

「いいよ」

やっぱり私が見込んで、提携してもらった地元の
業者さん。確かな人だった。

これは提携先だからのサービスではありません。
以前我社のお客様が頼んだ時も、安くて丁寧な
仕事でした。

(この恩はいつか仕事で返そう。)

そのように思った出来事でした。


『追記』


友人のSさんの紹介で、引越しのご依頼をいただいたKさん。
初めての引越し経験で、どのくらいの費用がかかるか
解らないと言う。

これも提携している、信頼できる引越し業者さんを
ご紹介して見積もりを出す事に。

Kさんに

『もし良かったら、幾つかの引越し業者さん
にも見積もりを取って下さい。』

と申し上げました。

ところがKさん

「他の業者さんに見積もりを頼んでも、
どの見積もりが正しいのか比較できません。」

と言う。そうなんです!

よく、幾つかの業者さんに見積もりを頼んで
比較して、よりサービスが良くて安い所。
なんて思うのですが・・・

素人が正確に見積もりを比較判断するのは、非常に
難しいのです。見えない所・解らない所が多い。

Kさん

「どこに頼んだらいいのか解らないので、
それで信用できる人って事で、Sさんに
貴方を紹介してもらったのです。」

お蔭さまで、Kさんにも喜んでいただき、無事に引越しを終える
事ができました。

ご縁をいただき、信頼される。本当にありがたい
事だと思います。

ご紹介いただいたSさん。丁寧で正直な仕事をして
いただいた引越しのW社さん。ありがとうございました。

このご恩を、また多くに人たちにお返しさせて
いただきます。

句・文 / 柏崎房男(かしわざき・ふさお)


(「和尚のブログ《天職・感動・便利屋奮闘記》」より転載)

 

 

 

「運築(うんちく)川柳」


“ 明日知れぬ 他人事は 自分事”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.13】

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もし私自身に困った事があったらどうしょう・・・

そんな時に、自分で自分の会社に仕事を依頼
できるだろうか?

まあ、これは例えです。

いつも、自分に困った事があった時、自分の会社に
仕事を依頼できる、そのような意識で仕事をさせて
いただいております。

急に困った事があった場合は特にです。

今日はそんな、急に困った事があった
お客様のお話です。

『身体が動かない!』

朝9時になるのを待っていたかのように
電話が鳴りました。


「すいません。病院に行きたいのですが、身体が自由に
動かないので、介助をしていただけますか?」


中年の女性の声です。通院介助の仕事は
いつもしておりますので

『はい、大丈夫です。それで
日時はいつですか?』

そうお聞きすると

「できるだけ早いほうがいいのですが・・・」

どうやら急いでいるらしい。その日は仕事が入っている
ものの、急ぐ仕事ではない。

『いつでも伺えます』

と、お答えすると

「それじゃ、病院に連絡して時間を確認して、
またお電話させていただきます。」

そしていったん電話は切れました。

10分後再度電話が入る。病院に10時半の予約ができたので、
10時に来て欲しい、との事。

その時に詳しいお話をお聞きすると

「主人が今朝になって、急に身体が
動かなくなってしまったのです。」


「一週間ぐらい前から身体の具合が悪く、
病院には通っていたのですが、原因が解らなくて・・・」

通常こういう場合は二人で伺い、車に乗り込むまで
介助させていただくのですが

「私もおりますし、多少は一人で動けますので、
一人来て頂ければ大丈夫です。」


そのような奥様のお話でしたので、時間に合わせて
私一人で伺わせていただきました。

そしてご自宅に伺わせていただき、いざ移動
する段になると・・・


お客様のBさんは、70歳前後のご夫妻。一人娘さんは
遠い所に住んでおります。今は二人暮しです。

ベットに座っていたご主人の肩を抱えて、玄関まで移動しようと
したのですが、これがなかなか動かせない。

(ええ〜・・・多少は一人で動けるはずなのに・・・)

奥様も狼狽して

「昨日までは、一人で動けていたのです・・・」

奥様にも手伝っていただき
玄関先まで移動する。

それから先は階段です。この状態だと、階段は歩行介助を
しても移動できない。危険です。

そうなったら、ご主人を背負って降りるしかない。
幸いにご主人は体重が60k未満の様子。

何とか背負って、車まで移動する事が
できました。

(まだまだ体力は30代!?
そう思うのは自分だけ(笑い))

奥様もご主人も、あまりにも急な体調の変化に
現実が信じられないようです。

「なんで・・・どうして・・・」

そのまま急いで、病院に行かせていただきました。

「病院からの帰りも、
電話しますのでお願いします。」

と言われたのですが、この状態で家に
帰れるかどうか・・・


そんな心配をした通り、Bさんからお電話を
いただいたのは、夜の10時を過ぎておりました。


「実は、詳しい検査をしてすぐに緊急手術が決まり、
6時間の手術をして、今病室に入った所です。」


「脊髄の病気のようで、遅くなっていたら
身体が動かなくなっていたそうです。」

「お世話になりまして、本当にありがとうございました。
助かりました。料金のお支払いができなくてすみません。」

そのようなお電話をいただきました。

(お役に立てて良かった)

その後の状況はお聞きしておりませんが、
つい先日までは元気に動いていたご主人。

きっとまだ何がなんだか解らない状況だと思います。
一日も早い回復をお祈りしております。

ありがとうございました。

『追記』


何で一週間前の診察で、病気が解らなかったのか?・・・
最初にかかったのは外科だったそうです。

以前にもお医者さんから

「原因不明です」

と、言われた方の事を書きましたが、そう言われたら
患者さんはどうしたらいいのか・・・

  「運築(うんちく)川柳」

“こんなはず ない事ばかり 増えてくる”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.14】

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「あれ、おかしいな?こんなはずはないのに・・・」

ついこの間まで、なんの問題もなくできて
いたことが、気が付いたらできない。

そんな覚えはありませんか?

そこに危険が潜んでいるのです。
今日はそんなお話です。

『動けないの・・・助けて!』

入院しているお客様の所に伺う準備をして
いた午後の事。

電話が入りました。

「あの、以前仕事をお願いした事のある
A町のBですが、すぐに来ていただけますか?」

落ち着いてはいるのですが、何か苦しそうな女性の声です。
どうしたのかお聞きすると

「椅子から落ちて、足腰を打ち付けて動けないの・・・」

(ええ〜・・・これは大変だ・・・)

『すぐに伺います!』

と言ったのはいいのですが、A町のBさん?
なかなか思い出せません。

住所を確認して記録を見ると、なんとなんと
このBさん、8年前のお客様でした。

我社の場合、先日とは半年前。この前とは1年〜3年前。
以前は5年〜10年前になる事はざらです。

それだけ身近に感じていただいてる、と
解釈しております。

それでもさすがに8年前のお客様は、すぐには
思い出せません。

記録から、8年前の仕事の内容も、お客様の
事も、住所も思い出しました。

車で行っても10分以内。急いで伺う。


Bさん宅に着いて、玄関から入ろうとしたのだが、
鍵が開かない。庭に廻り、ガラス戸越しに中に声を
かけると

「開いています。中に入ってください。」

との返事がありました。

中に入ってみると、Bさんが苦しそうに
ソファの横の床に座っている。

どこからも血は流していない。頭も打ち付けて
いないようだ。意識もしっかりしている。

Bさんに状況を確認すると、


高い所の棚に物をしまおうと思って、丸椅子に
乗り腕も持ち上げたら、バランスを崩して丸椅子から
転げ落ちた。

その時に、腰をしたたか打ちつけて、そのまま
動けなくなってしまった。

右太ももの付け根が痛くて、身体を動かす事が
できない。

救急車を呼ぶのは嫌なので、咄嗟に貴方の事を
思い出し、電話帳と携帯の所まで這いずって行って、
電話をかけた。


そのようなお話でした。

一見して、今すぐに命に係わる様子でも
なかったのですが、それでも急いで病院に
行かないとなりません。

多少は動かせる左足を支えにして、ソファに
座らせ、そこから背負って車まで運びました。

痛みはあるだろうに、泣き言は言いません。さすがに
戦中・戦後を体験した70代の方です。

幸いな事に、平日の午後でしたので、一番近くの外科病院に行き、
診察を受る事ができました。

Bさんが言うには

「多分肉離れじゃないかと思うの。
骨が折れる音がしなかったから・・・」

そう言いながら、ぶるぶると震えがきている。打ち身や、肉離れ
ではなさそうだが・・・

レントゲン写真を見てみると、右足の付け根の大腿骨が
ポッキリと折れています。これじゃ痛いはずだ・・・

先生は

「これは手術しないとだめだな!少なくとも
一ヶ月は入院。全治3ヶ月だな。」

それにしても、2月に書いたGさんにしても、このBさんに
しても、ほんとに戦中・戦後を過ごした女性は強い!

入院となると、今は独り暮らしのBさんは大変。

幸いな事に意識はしっかりしておりますので、Bさんに
家の中の状況をお聞きして、入院に必要な物をBさん宅に
帰り、全て揃えさせていただきました。

70歳代とはとても思えないほど元気なBさん。
骨粗しょう症の症状もない、との事ですので、きっと
思ったより早く退院できるかもしれません。

一日も早く、退院できる事を願っています。

ありがとうございました。

『追記』


それにしてもBさん。よくぞ8年前の我社の
事を忘れずに、しかも電話帳に記録していて
くれた。

Bさんにお聞きすると

「仕事を丁寧に良くやっていただいたので、
何かあった時に、と思って記録していたの」

ありがたい事です。

すぐに、ちょっと遠くに住むお子さん達が駆けつけて
来る事と思います。

(この仕事を続けていて良かった。どんな事があろうと
この仕事を続けよう・・・)

そう思い、新たな覚悟をしております。

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

“住んだ人 人柄見える 空き家かな”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.15】

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「運築(うんちく)川柳」

「愛」と「愛着」どこが違うのだろう?「愛着」には
その人のより強い思いが入っているように感じます。

今日はそんな「愛着」あるお話です。

『立つ鳥 跡を濁さず』


4月も連休前のある時、お客様からお電話を
いただきました。

もう10年来のお付き合いのあるHさんからです。

Hさんは、一人娘さんと一緒に住んでいる70歳後半の
女性で、大阪生まれのしっかり者です。

年二回ほど、植木の手入れと庭の草刈の仕事をさせて
いただいておりました。


「柏崎さん。すみません。今日か明日時間が空いていますか?
庭の草刈の仕事をしてもらいたいのですが・・・」


電話をいただいたのは4月。いつもなら6月頃に仕事を
させていただいております。

(今の時期にどうしたのだろう?・・・)

そう思いつつ、翌日は仕事の予定が空いておりましたので、
伺わせていただく事になりました。


翌日Hさん宅に伺いますと、あまり雑草も伸びて
おりません。

Mさんと仕事の段取りを打ち合わせさせて
いただくと・・・

「実は明日引越しするのです・・・」

(え〜〜!・・・・・)

余りにも急な事にびっくりしました。

詳しいお話を伺うと、娘さんが結婚する事になり、
彼が住んでいる家に一緒に住む事になった。

それでHさんも一緒に行く、との事でした。

もう20年以上住んでいる家です。よく決断
したと思います。

嬉しいような、淋しいような・・・


しかし、もう引越しする家で、まだ買い手も決まって
いないそうです。。もしかすると解体されるかもしれません。

そんな家になぜ今草刈を?今草刈をしても、
また数ヶ月で雑草が庭を覆う。

その疑問は草刈の仕事をさせていただいて
いる時に理解できました。

Mさん、明日引越しする家の玄関を一生懸命
に磨いて掃除しているのです。

次に誰が住むのかは解らなくとも、長年住んで
いた家です。

長年住まわせていただいた家への感謝の心と、
誰に見られても恥ずかしくないように、との心使い
なのだと思います。

(う〜ん。凄い・・・・感動!)

私もMさんに負けないよう、長年の感謝を込めて
普段にも増して一生懸命草刈をさせていただき
ました。

Mさん、長年のお付き合いありがとうございました。
どうそ身体に気をつけてお幸せに。

『追記』


2月に廃車になった我が愛車の「光」君。
もう17年乗っていた車です。

父母の介護と死・結婚の断念・会社設立・愛犬の死。
様々な出来事を一緒に過ごしてきた愛車です。

突然の故障で、工場に運ばれてそのまま廃車になってしまいました。
最後のお別れには、綺麗に磨いてお花も添えて、感謝の心で
送り出してあげたいと思っていたのに・・・

最後の面会で、車体を撫でて心から感謝の
お別れだけをしました。


『追記の追記』


一ヶ月以上日誌を書くことができませんでした。仕事・その他の
用事の忙しさと、風邪で(豚インフルエンザではありません)
体調を崩しておりました。

ようやく落ち着いてきましたので、また日誌を再開したいと
思います。

この日誌は、できる限り続けるつもりでおりますので、
見捨てる事無くどうぞ宜しくお願い致します。

ありがとうございます。

 

 

 

  「運築(うんちく)川柳」

“人の行く 裏に道なし ドクダミ花”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.16】

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今までにない事・誰もやっていない事を
するのだから、困難・苦労があって当たり前。

でもその大変さに、時としてくじけそうになる
時もある。

それでもがんばっていると、どこかで誰かが
見ていてくれる。

そんな事が何度かありました。

今回はそんなお話です。

『どこかで誰かが見ているよ・・・』

雨降りの日が続いていたある日。今日も仕事の予定
変更で在社していた時に、電話が鳴りました。

「お宅の会社では、草刈などの仕事を
しているのですか?」

仕事の問い合わせの電話です。

『はい。大丈夫です。させていただきます。』

そうお答えして、詳しくお話を伺うと意外な事が・・・


問い合わせをいただいたKさんは、不動産の管理をしている
会社の社長さん。

仕事で知り合った人から、我社の事を聞いて電話して
きたようです。どなたのご紹介かはわかりません。

「我社で管理している物件の仕事なんですが、
お願いできるでしょうか?」

まだ一度もお会いした事のない方。取り敢えずは、依頼された
物件を拝見して、そこでお話を伺う事になりました。


「地域の困っている人たちの為の便利屋」。そのように
思って、今までも活動してきました。

でも狭い地域で、そんなにいつも「困った事」がある
訳ではありません。

毎日仕事はあっても、3000円の仕事で
一日がつぶれる事もあります。突然のキャンセル
もあります。

そして外での仕事も多く、雨が降ると延期・中止です。


”便利屋つぶすに刃物はいらぬ 雨の10日も降ればよい”


それを安定した仕事にするには、お金になり天候に
影響されない仕事をすればいいのですが・・・

男女関係の仕事・金銭関係の仕事・法律違反ぎりぎりの仕事、
そしてリホーム屋さん・不動産屋さんの下請け。

私の方針で、やりたくない仕事はやりたくない
のですが、リホーム屋さん・不動産屋さんの
下請けはなぜ?・・・


リホーム屋さん・不動産屋さんの下請けになると、
どうしてもそちらの仕事を優先しなければなりません。

そうなると、地元での急な仕事の依頼に答える
事ができなくなるのです。

本来の”困ったときの便利屋さん”の
役割ができません。

安定した収入はないのですが、それでも今まで
やって来られたのはなぜ?・・・

本当に神様はいる!(笑い)

多くの人たちの助けをいただいてきたのです。
それもノウハウの一つになっています。

今回の不動産管理会社のKさんからの
仕事の依頼もそうでした。


「依頼する仕事は、全て引き受けなくていい。
できる仕事だけやって下さい。」

「仕事の日程も余裕をもって頼むので、御社の
仕事が空いている日時にやってもらえばいい。」

「見積もりの料金と引き合わない時もあるが、その時には
断ってもらってもいいし、後の仕事で埋め合わせします。」

信じらないような好条件です。
一つだけを除いて(何?)

現金商売の便利屋ですが、支払い条件だけは15日締めの
翌月20日払い(ううううう・・・)

(まあいいか・・・)


考えてみれば、今までにほんとに多くの方々からの
応援をいただいております。

お客様・友人からの支援や仕事のご紹介。マスコミへの
掲載支援。

何か困難な事があって、どうしょうか・・・と
思案していると、どこからか支援が入る。

「ほんとに神様はいるんだ!」

と思い、「まだこの仕事を続けなさい」と言う、
神様からの応援だと感謝しております。

「便利屋おしょうネット」「便利屋コンビ」。
まだまだですが、きっと多くの皆様のお役に
立てるネットになるようにがんばります。

ありがとうございました。

『追記』

(これは自分だけが考えた事だ。
他の人は誰もやってない!)


そんな事を思い、新しいビジネスに挑戦します。
でも、おっとどっこい!そう思っているのは自分だけ。

同じ事を考え、実行している人はどこかにいるものです。
また、もし誰もいなかったにしても、それはビジネスとしての
可能性がほとんどないから・・・

人の歩かない裏で、綺麗なお花を探す事は
大変な事です。

でもそんな陽の当たらない裏にも、花が咲く
雑草があります。

ドクダミの小さな白い花。ふっと一輪切り取って
小さな一輪挿しに飾る。

なんとも言えない愛らしさがあります。

 

 

 

 

  「運築(うんちく)川柳」

良い事を 見つけて楽し 癖をつけ

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.17】

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あまり良いニュースが少ない最近です。まあ悪い出来事
の方がニュースになるのでしょうが・・・

でも気をつけて見ると、こんな小さな事でも嬉しい事が
沢山あるのかもしれません。

今日はそんなちょっと嬉しいお話です。

『ちょっと嬉しい話』

病院の帰りだとか買い物の帰りに、いつもお食事を
一緒にさせていただくBさん。

先日もいつものように、買い物帰りにファミリーレストラン
に立ち寄りました。

好き嫌いの激しいBさん。なかなか食べられるメニューが
少ないのです。

「これまずい!食べられない!」

なんて言って、ほとんど食べないで残してしまう
事も多いBさん。

このファミレスにはBさんが食べられる
メニューが多少はあるのです。

また席が椅子席ではなく、足を伸ばして座れる席があるので、
それもBさんには楽でいいようです。


行った時間は午後の4時過ぎで、一番空いている時間でした。
騒がしいのが嫌いなBさんにとって、それは嬉しい事のよう
です。

メニューから、今日のBさんが食べられそうな、
小どんぶりが付いたうどんと天麩羅のメニューを頼む。

お客様は少なかったで、注文してから5分ほどで
運ばれて来ました。

その日の体調によって、食欲が違うBさん。今日は
体調がいいようで、「美味しい美味しい」
と言って食べています。

できるだけBさんに食べていただくように、ゆっくりと
お話をしながら、私も食べます。

もちろん、Bさんと同じメニュー。

「貴方は好きなのを頼んで」

と言われても、そうはいきません。なぜなら同じ物を頼んで、
そのメニューの味をお話ししながら食べるからです。

ゆっくりと食べてお茶を飲んで、約1時間半。「そろそろ混んで
来るから帰ろう」と、Bさんからお金をいただきレジに向かう。

足の悪いBさんのために、先に入り口に行って
履物を揃えてBさんを待つ。

Bさんを手助けしながら、車までサポートして
帰宅しました。

(今日はBさん、食べられて良かった)と思って
帰宅したのですが、そこで終わりではなかった・・・

夜も11時近く。朝の早い私はもう寝ておりました。
そこへ会社の電話のベルが・・・


「柏崎さん。財布がないの!多分昼間行ったレストラン
に忘れたと思うの。ちょっと行ってきてくれる?」


Bさんからの電話でした。

もう夜も遅く、とても申し訳なさそうな声だったのですが、
当然断る事はいたしません。24時間年中無休の我社です。

ファミレスも深夜2時まで営業しております。

『解りました。すぐ行ってきます!』

そう言って、着替えもそこそこにファミレスに向かい
ました。

でもあれからもう6時間近くも経っております。
人の出入りが激しい所。はたして財布があるかどうか・・・


入り口を入り、レジに行って店員さんに事情を
お話しすると、あっさりと

「ああ、その財布でしたらお預かりしています!」

と言って、店長を呼んで財布を渡してくれました。

確かに見慣れたBさんの財布です。中身も確認すると、
Bさんが言っていたのと同じお金が入っている。

顔見知りの店長。丁寧にお礼を言うと

『うちの店員が見つけて、お預かりして
いました。お客様だったのですか!』

と嬉しそうに言ってくれました。

それにしても、出入りの激しいファミレスで、よく
財布があったものだ。

Bさん

『諦めていたのに、よくあったわね〜。嬉しい。』

この世の中も捨てたものではない、とBさん共々
感激した次第です。

ありがとうございました。

『追記』

食事を一緒にして、食事代はお客様もち。そして
その時間は仕事時間としてお金をいただく。

(え〜〜〜いい仕事だな〜。
そんな仕事なら私もやりたい〜!)

と思っている人はおりませんか?

はい。ぜひやってみてください。きっと様々な
事が学べると思います。

そんなに簡単にお金は戴けませんよ〜・・・


 

 

 

 

 

  「運築(うんちく)川柳」

“結果在る 絡みほどけば 元が出る”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.18】

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結果を見て、依頼された仕事だけをするのは簡単です。でもその
結果だけを見たのでは作業はできません。

見た目は同じでも、そこに至るまでの様々な
理由が・・・

きょうはそんなお話です。


『お願い、助けて!その1』


ある日の午後、会社の電話がなりました。
発信者の表示のない電話です。

こういう場合は、仕事に結びつかない場合が
多いのですが、今回はちょっと様子が違うようです。


「あの、お掃除を手伝ってもらいたいのですが、
女性を二人お願いできますか?」


我社には女性のスタッフはおりません。どうしても、と言う
場合は、外部のスタッフを頼みます。


『当社には男性スタッフだけで、女性は
いないのですが、どのようなお掃除ですか?』


どうやらこのお客様、掃除は女性の仕事と思っているようで、
男性に掃除をさせるのは申し訳ない、と思っているようです。

お掃除の仕事はいつもさせていただいておりますので、
その由をお客様に説明をして、伺わせていただく事に
なりました。

でもそのお客様、しきりに言います


「あまりに汚くて、申し訳ないのですが、大丈夫ですか?」


そして連絡先の電話番号をお聞きすると


「電話が故障していて使えないの。
今も公衆電話から電話しているのです。」


(むむむ・・・どうやら訳ありの仕事らしいぞ・・・)

お約束した当日、車で30分以上かかる所のDさん宅に
伺いました。

そしてそのお宅に入る前にビックリ!

(これはちょっと大変そうだぞ!)

Bさんのお宅の玄関先から前庭まで、不用品と言うか
ゴミと言うか、所狭しとおかれております。

そして玄関を開けて、なおなおビックリ!!

玄関から中の部屋まで、いる物かいらない物か、
何とも解らないものが山積み!

その高さはゆうに1メートルはあるでしょうか。
場所によっては私の背の高さくらいあります。

これは冗談ではなく真実です。

リビングらしい?(山積みでわからない)入り口の
扉はゴミ?で塞がれて半分も開きません。

Bさん、不安そうな顔をして

「大丈夫ですか?やっていただけますか?」

どうやら数箇所の便利屋さんに問い合わせ・下見を
してもらったらしい。

そして金額面やその他の理由で、全て断られたようだ。

「お願い、何とか助けて!
私一人ではどうする事もできなくて・・・」

どんな仕事もお断りしないのが信条の我社です。
ここでお断りする訳には行きません。

お引き受けさせていただく事になるとBさん

「ありがとうございます。宜しくお願いします」

とホットした顔になりました。


長くなりますので、その後の片付けに関しては
次回に・・・



  「運築(うんちく)川柳」

“時代読み 備えて望む 半歩前”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.19】

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ある時、ある時代から、ある法律から、仕事が大きく変わる事が
あります。

今までの便利屋関係の仕事で言えば、「リサイクル法」が
大きな変化でした。

冷蔵庫・テレビ・エアコンなどが、通常の廃棄物と同じに
捨てられなくなったのです。

そして今回もそんな大きな変化があります。
その変化とは・・・

『これから増える仕事はこれだ!』

ある日、お客様から電話がありました。タウンページを
見ての仕事の問い合わせです。

「あの〜、お宅では屋根のアンテナの
撤去の仕事なんかやってくれるのですか?」

そんな問い合わせです。

ここの所、同じような仕事の問い合わせ・依頼が増えています。

それはなぜ?


それは言うまでもなく「地上デジタル放送」への移行の
ためです。

新しいテレビに買い換えて、アンテナが必要なくなった
そうです。

そうすると、必然的に古いテレビを廃棄する事になります。
テレビの廃棄依頼も増えております。


ただこのアンテナの撤去。そう簡単ではないのです。

当然アンテナですので、屋根などの高い所に設置してあります。
実は私、あまり高い所が得意ではないのです。(苦笑い)

それに家によっては屋根の形状も様々。10メートル以上の
高さの時もあります。危険を伴う仕事です。

梯子が簡単にかけられないような場所だったりして、そんなには
簡単ではないのです。


(それではどうするの?お断りするの?)


とんでもない。どんな仕事もできる限りお断りしない
のが”便利屋”の仕事であり、誇りです。

そこで、スタッフとしてお願いしているのは、現役のとび職さん。
仕事が空いている時に頼んでおります。

さすがにベテランのとび職さん。どのような場所でも、何とか考えて
上っていきます。

ほんとに頼もしいスタッフです。

私?

私も補助をさせてもらうのですが、梯子を登る時には
下を見ません。(笑い)

「これからこういう仕事が増えるよ。
時間がある時には、いつでも手伝うよ。」

そんなありがたい言葉に、何とか自分でも高い所に
上がる訓練をしなければ、と思う昨今です。

ありがとうございました。


 


  「運築(うんちく)川柳」

“顔じゃない 心と言っても 顔を見る”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.20】

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イケメンも美人も一つの魅力的な個性。天から与えられた
素晴らしい個性だと思います。

今は「草食系男子」「肉食系女子」などと言う言葉も
流行っているようです。

イケメンと言う言葉は、すでに広く一般に定着して
いるようですが、このような人にも言われるとちょっと
ビックリしてしまいます。

今回は”イケメン”のお話です。

え?もちろん、私の話ではありません。(笑い)

『イケメン!』

年に何回が仕事のご依頼をいただいているKさん。
もう80歳近い”独身”の女性です。

ディサービスにも通い、月に数回は病院通いもしております。
そのKさんとお話をしていると、よく出てくる言葉があるのです。


「ディサービスの若いヘルパーさん。
とてもイケメンの人がいるのよ。」


「この前病院に行ったら、担当してくれた
お医者さんがとてもイケメンだったのよ。」


とても嬉しそうな顔で話します。80歳近いKさんから、
イケメンなどと言う言葉が出てきた時には、ビックリした
のですが・・・


最近は、看護関係の従事者に男性が増えております。
看護師さんやヘルパーさん。若い人もかなりおります。

どうもKさん、そのイケメンさんに会うのが楽しみな
ようです。

Kさんにお聞きしました。


『Kさん、やっぱりイケメンの方がいい?』

Kさん

「それはそうよ。やっぱり会うのが楽しみだもの。」


(ムムム・・・イケメンでなくてすみませんでした。)


やっぱり幾つになっても、女性は女性。お化粧もするし、
オシャレもします。

それが、元気の秘訣にもなっているのかもしれ
ませんね。

Kさん、続けて


「貴方だって、こんなお婆ちゃんより、若い
美人の方がいいでしょう!」


無言・・・・・(苦笑い)

ちなみにKさん。若い頃はとても美人で、何人もの人に
プロポーズされたそうです。

いつまでも、イケメンに興味をもって元気でいて
もらいたいものです。

ありがとうございました。

  「運築(うんちく)川柳」

“笑う門 泣いて笑って 福来る”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.20】

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笑うことは健康に良い事は、医学的にも実証
されているようです。

それでは、できるだけ笑おうと思うのですが、
そんなに簡単に笑えない。

どうも私自身を省ると、笑いが少ない・・・
余裕がないのか?笑いの素質がないのか?

そもそも笑いに素質がいるのか?

今日はそんな笑いのお話です。


『人で笑わす?人を笑わす?』

体調を崩して入院している一人暮らしのBさん。様々な
事を考えると、夜も眠れないらしい。

心も揺れ動き、一度決めた事も、心変わりする
事も多い。

余りに心変わりが激しいので、ちょっと怒ると
涙を流す。

仕事なので、お客様を怒るなんて事は
いけないのだが・・・

そこで、何とか笑顔になってもらおうと、笑える
話をするのだけど、なかなか笑ってくれない。

(う〜ん・・・人を笑わす才能がないのか・・・)

人に笑ってもらうのは難しいですね。


最近はお笑いの芸人さん達が、大活躍しております。
でもお笑いの質に違いがあるようです。

人の欠点や行為をことさら強調してあざ笑い、身体を
使った安易な一発芸が多くなっています。

それは「人で笑わす」笑いなのかもしれない。

そんな一時的な笑いも、場を和ませて決して悪いとは思いませんが、
長続きしません。その場限りです。

それに対して「人を笑わす」笑いとは、その話を聞いて
また別の人に話したら、その人も笑う。

そして思い出したら、またおかしくなって笑う、そんな
笑いなのかもしれません。


ボードビリアンの故マルセ・太郎さんが、このような事を
言っていたそうです。


「思想のない笑いは見る気がしない。」


心に残る笑いには、思想がある。その一つは、
古典落語なのでしょうか。


それにしても、人で笑わしても、人を笑わしても、
どちらでもいいから、Bさんに笑って欲しい・・・

 

◆コメント

・ くすぐってみるといいかも・・(^^) byなみんちゅ

 

 

 

 

  「運築(うんちく)川柳」

“もったいない 続け続けて ゴミ屋敷”

text= Fusao Kashiwazaki  【BE☆SEE vol.22】

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「もったいない」の心はとても大切な事です。

でもそれも「もったいない」の実践だけに終わって、
その後の事を考えないと、こんな事に・・・

『え!こんな物まで?・・・』

知り合いの紹介で、家の中の片付けのお手伝いに
伺ったMさん。

一人暮らしの80歳になる女性です。

家の中に入ると、それほど乱雑にはなっておりません。


(どこをどのように片付けるのだろう?)


と思っておりますとMさん


「どこを片付けてもらおうかしら・・・
とりあえずこの整理棚の中を片付けてもらおうかしら。」


そう言って開けた扉の中を見てビックリ!
雑然と、様々な物が詰め込まれております。


(う〜ん。これをどうしょうか・・・)


取り敢えずは中の物を全て出して、それを「いる物」
「いらない物」「どちらか迷う物」に分類する事に
しました。

そうするとまあまあ、あるはあるは・・・こんな物まで
何でとってあるの?と言う物まである。


貰った品物を開けた後の包装紙・買い物で貰った買い物袋・戴いた
商品が梱包されていた紐・宣伝用のうちわ多数・などなど。


(そう言えば昔(50年近く前)、私が子供の頃、包装紙や紐・袋
などは捨てないで取っておいたな〜・・・)


どこの家庭でも多い、戴き物の食器、鍋・釜などは
もちろん多数ありました。

どこに入れたのか本人も忘れていた食品や漢方薬
も出てきます。


一つずつ整理しながら、まだ捨てられない物も多い
Mさんですが、棚の中をほとんど使わない食器類などの
重たいものを上の棚に置き、まだ使う物などを下の棚に
置き、整理させていただきました。

綺麗に片付いて、空きスペースもできて、喜んで
いただきました。

また、使わない食器類などはバザーなどに出すといい、などとの
アドバイスもさせていただき、帰らせていただきました。

また次回伺う約束をさせていただきましたが、どのような
物でも大切に取って置く「もったいない」世代のMさん。

捨てる物は少ないかもしれません。その場合は、整理整頓
です。

次回はどうしょうか?・・・
楽しみにしております。