【香りのコラム vol.1】
2月のHeiz 銀座オリジナルの香りは、ひと足早い春を感じる「爽やかで暖かい香り」のブレンドです。
ブレンドに使った香りは
グレープフルーツ、ネロリ、ブルームスパニッシュ、ジャスミン、フランキンセンス
今回は、そのなかのひとつ、「ネロリ」という香りについてご紹介します☆
ネロリは17世紀イタリアのネロラ公国の公妃アンナマリアが愛した香りであることからこの名前がつきました。
オレンジ・ビターの花から抽出されるエッセンシャルオイルで、クリスタルのような透明感とみずみずしさ、
温かみのある豊かさを持つ独特の素晴らしい香りです。
高級なフランスの香水にもよく使われ、ナポレオンやゲーテも愛用したという世界最初の香水
「ケルンの水(オーデコロン)」のベースにも使われていたそうです。
ローズ、ジャスミンなどと同じく、何トンもの花からごくわずかな量しか取ることが出来ない
高価なエッセンシャルオイルですが、神経系をおだやかにし、幸福感をもたらしてくれるので、ファンの多い香りです。
文/井崎真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.2】
text= MANAMI IZAKI
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さて、今月のHeiz銀座の香りは
「春の陽だまり」のようにほんわかとしたイメージです。
オレンジの香りをメインに、すっきりした透明感をプラスしました。
オレンジの香りは、アメリカの実験データで「商談を成立させる確立の高い香り」
とされており、商談スペースや店舗などで積極的に使われているようです。
気持ちを明るく前向きにする香りの効果が、購買意欲を増すのでしょうか。
(ブレンド内容)
オレンジ・スィート、 ゼラニウム、 クラリセージ、
フランキンセンス、 スィート・マジョラム
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.3】
文/井崎 真内美
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4月に入って桜も見ごろを迎え、春らしい陽気になってきました。
外での活動も多くなってきますが、花粉だらけで鼻がむずむず・・・。
という人も多いのでは!
4月のHeiz銀座の香りは、そんな症状を和らげてくれる「ユーカリ」をメインに
爽やかな柑橘系などを調合しました。
(ブレンド内容)
ユーカリ・ラディアータ、 グレープフルーツ、フランキンセンス
「ユーカリ」はコアラの主食としてもお馴染みですが、その鼻にツーンとくる香りは、抗菌・抗ウィルス作用で空気を浄化し、また肺の奥まで吸収されることから、風邪やインフルエンザの予防や鼻づまりに効果があるとされています。
また、脳を刺激してクリアにし、集中力を高めてくれる働きもあるので、仕事の能率も高めてくれる香りです。
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さて、オーダーメイドフレグランスを調合するときには、いつもメイク道具入れのような黒いカバンを持ち歩いています。 中には、フレグランス用の50種類近くの香料や、ブレンディングするための器材などが入っています。
先日、銀座4丁目の交差点のショーウィンドウにそのカバンを抱えている自分の姿か写ったのを見て、なんだかノスタルジックな懐かしい気持ちになりました。 それは、昔みた父親の姿を思い出したからです。
父はピアノの調律技師で、調律のための様々な工具のぎっしり入った重そうな黒い鞄をいつも大事そうに抱えて帰ってくる姿が、自分の姿に重なったような気がしたのです。
70を過ぎた現在でも、田舎のコンサートホールや学校の音楽室を現役で回っている父。
父は「音の調律」、私は「香りの調律」・・・。 自分の求めるものを模索して、やっと見つけ出したものは、父の仕事に対する厳しさやプライドを同じ「調律」という技術で受け継いでいくことなんだ、と
大きな手に背中を押されているような、勇気づけられた一瞬でした。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.4】
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皐月の香
暖かい日差しをかんじる日々が増えてきました。
晴れた日は、 初夏のそよ風が心地よいですね。
さて、Heiz銀座5月の香りは、初夏のそよ風の心地よい清涼感をイメージし、
ローズウッド、 レモン、 ラベンダー、 ゼラニウム をブレンドしました。
ローズウッドは、クスノキ科の常緑樹で、木の幹からローズ(薔薇)に似た良い香り
がすることで、この名がつけられたようです。
見た目も美しい木で、高級家具などの材料としても使われています。
ローズウッド精油(エッセンシャルオイル)は、その心材から抽出されます。
薔薇の香りをウッディ調でスパイシーにした甘い香りが特徴のオイルで、
ストレスを和らげ、明るい気分にしてくれます。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.5】
text= MANAMI IZAKI
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「古代の香り」
暖かくなったと思ったら、いきなり寒くなったり・・。梅雨の季節ももうそこまで。。夏のまえのひととき。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、ヘイズ銀座6月の香りは「古代の叡智」に因み、『古代の香り』です。
紀元前のエジプトやギリシャの神殿で焚かれていたハーブの香りとはどんな香りだったのでしょうか。
日本でも古くから寺院などで馴染まれた白檀(サンダルウッド)や現在でもキリスト教の教会などで焚かれるフランキンセンス、そのほかジュニパー、マジョラム、セージ、シダーウッドなどが記録に残っています。
それらは、殺菌作用の強いもの、それゆえに身体や精神を健康に保つことから「魔よけ」 として用いられたものでした。現在のように、病気の原因が科学的に解明されない時代には、病から身を守ってくれる
身近なハーブを「魔よけ」として信仰していたのも分かる気がします。
ヘイズ6月の香りは、これらのあまりにも宗教的な香りを、少し柔らかく爽やかにアレンジした香りです。 さりげなく、感じていただければ、幸いです。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.5】
7月「和」の香り
text= MANAMI IZAKI
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今年の梅雨は、まとまった雨のせいか、あまりジメジメ感がなく、
例年よりも過ごし易く感じるのですが、 皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、ヘイズの7月の香りは、「和」のテイストで緑茶(グリーンティー)に、フレッシュな柑橘やサイプレス(糸杉)をブレンドしたやや甘く爽やかな香りです。
グリーンティーの香りは、最近フレグランスなどでも好まれて使われているようです。
夏になると特に、街を歩いていて、ふとこの香りと出会うことが多くなってきます。 フレグランスでは、ほぼ90%は天然の香りでなく合成香料を使っていますが(コストダウンや香りの安定性・大量生産の観点から)、やはり天然の香料には、温かみやエネルギーが
満ちている気がします。 天然の緑茶の香りをお楽しみ下さい。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.7】
8月「雪」の香り
text= MANAMI IZAKI
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ヘイズの今月の香りは『雪の香』です。
実は、9月に発売される新感覚の「アロマライト雪の香」のオリジナルの香りを依頼され、この1ヶ月くらい、
ずっと雪の香のイメージの香り創りに取り組んでおり、このタイミングでやっと出来上がったこともあり、
ヘイズ会員の皆さんに、雪の清涼感をお届けしようと思いました。
雪の香・・降り積もる純白の雪、キラキラ輝くダイヤモンドダストフレッシュで透明な大気の香りに溶けた大地や
朽ちた木の香りそして、すくそこまで訪れている春を予感させる新芽や花々の香りを内在した香りを表現しました。
(ブレンド内容)ライム、レモン、フランキンセンス、ローズ、グリーンティー、ベチパー、パチュリ
*フランキンセンスは、透明な大気の匂い。ベチパーは、朽ちた木の匂い。パチュリは土の匂いがします。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.8】
9月「調和」の香り
text= MANAMI IZAKI
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9月に入ったというのに、今年はまだ夏の色濃い日々が続きそうですね。。
夏が過ぎ去ってしまうのが、心寂しい気持ちと早く涼やかな秋の虫の音が聞きたいと思う気持ちが交差する今日この頃です。
さて、9月のヘイズの香りは、相反する2つの香りを調合した香りです。
陰と陽 月と太陽、静寂と活動、影と光、下降と上昇・・・・・・・・・・・
お互いが補い合う存在。
香りにも陰と陽があります。
例えば 陰・・鎮静効果、リラックス効果をもたらす 「ラベンダー」陽・・活性効果、リフレッシュ効果をもたらす 「ローズマリー」
2つの香りが融合することにより、相乗効果が生まれます。お互いを打ち消すのではなく、そこにパワーアップした自然の香りの恵みが生まれます。
今月は、そんな香りをお楽しみください。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.9】
10月「秋の気配」
text= MANAMI IZAKI
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このところ急に肌寒くなり、日々秋が深まりゆくのを感じます。
「秋の訪れ」は、春や夏、冬の訪れとはまた違う、感性が研ぎ
澄まされるような、独特な空気感があるような気がします。
さて、10月のヘイズの香りは、「秋の気配」を感じるような
ヒノキなどの木々やキンモクセイの花、温かみのあるベルガモットを
ブレンドした香りです。 オフィスの中で、仄かな自然を感じて
いただければ幸いです。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.10】
11月「オレンジ元気」
text= MANAMI IZAKI
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朝夕と冷え込みが増してくる季節となりました。 皆様、いかがお過ごしでしょうか。
さて、11月のヘイズの香りは、元気の出る香りオレンジとゼラニウムを主にブレンドしました。
最近、香りの心理的効果を「アロマコロジー」として活用される例が
報じられることが多いのですが、
オレンジの香りは気分を高揚させ、購買に達する意思決定に
直接的かつポジティブに影響するといわれています。
そのため、海外ではオレンジの香りを様々なメーカーやブランドが意欲的に
取り入れられているそうです。
太陽の陽射しをたっぷり浴びて育ったオレンジ、
確かに心が明るく元気に前向きになる香りです。
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
【香りのコラム vol.11】
「2008年総集編」
text= MANAMI IZAKI
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早くも12月ですね! ・・今年も終盤・・何かと忙しい時節となりました。
街には、キラキラ装飾されたクリスマスツリーやイルミネーションが目立つようになり、
なぜか心浮き立ってきます。
今月12月のヘイズの香りは、そんなクリスマスの夜モミの木に降り積もる雪の香りと、
家の中の暖かさやスパイスの香りなどを楽しいクリスマスの香りのイメージでブレンドしました。
『X’mas』 〜冬の日の特別な夜、クリスマスの心浮き立つ香り
シベリアン・モミ、フランキンセンス、マンダリン、シナモン 他
※フランキンセンスやモミの香りには、呼吸器系を調整する作用があります。
徐々に寒さが増してきました。皆様お忙しいとは思いますが、お身体ご自愛くださいね。
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早いもので、ヘイズ銀座で香りの演出をさせていただいてから、1年余り経ちました。
1年間の香りのテーマを振り返ってみました。
どうぞ、よかったら気分転換にお付き合いください。。!
ヘイズ銀座の『香り』〜2008年の総集編
1月・・新年の始まり〜頭脳を明晰にし、インスピレーションを高める香り ローズマリー、フランキンセンス 他
2月・・春はまだかな〜暖かくて爽やかなリラックス効果の香り グレープフルーツ、ネロリ 他
3月・・春の陽だまり〜心を浮き立たせる暖かい透明感の香り オレンジ、ゼラニウム 他
4月・・花粉症対策に〜抗菌・抗ウィルス作用で空気を浄化する香り ユーカリ、ミント、レモン 他
5月・・初夏のそよ風〜心地よい清涼感でストレス改善の香り ローズウッド、ラベンダー 他
6月・・古代の叡智〜身体や精神を健康に保ち「魔よけ」として使われた香りジュニパー、マジョラム、セージ 他
7月・・ときには和風で〜爽やかな緑茶(グリーンティー)の和の香り グリーンティー、サイプレス(糸杉) 他
8月・・真夏のかき氷風〜暑さを吹き飛ばす清涼感のある「雪の香」 ライム、レモン、フランキンセンス 他
9月・・リラックス&リフレッシュ〜陰と陽、太陽と月・・お互いを補い合う調和の香り ラベンダー、ローズマリー他
10月・・秋の気配〜澄んだ空気と金木犀のやさしい香り キンモクセイ、ベルガモット 他
11月・・オレンジ元気〜晩秋に☆元気の出る香り オレンジ、ゼラニウム 他
12月・・X’mas〜冬の日の特別な夜、クリスマスの心浮き立つ香り シベリアン・モミ、マンダリン、シナモン 他
皆様からのご意見やご感想も大変有難く、参考にさせていただいております。
今年一年、「ヘイズの香り」にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!
文・井崎 真内美(いざき・まなみ)
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